- でもでも・・・
そもそも押したり・揉んだり・叩いたり
という行為自体がそんなに強い刺激には思えないんです。
と、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
そんな方には、実際に体験していただきましょう。
簡単な実験です。
※できればどなたかとペアを組んでやってみてください。
そのほうがより効果が出ます。
- 【実験1】揉まないことで起こる奇跡を体験!
今、こっているなぁと思う部分や張っている部分、
もしくは痛みのある部分を探してみてください。
多くの方は肩や腰あたりでしょうか。
・・・
探せましたか?
では、次に
そのこっている部分を押したり揉んだりせずに
優しく手で触れてみてください。
このとき、決して力を入れずにふわっと感じる程度です。
まるでチョウチョが止まっているような感じです。
そのまま30秒数えてください。
・・・
30秒数え終わりましたか?
どうでしょう?
こっている部分がだんだん暖か~くなってくるのがわかりますか?
そのように感じたら手を離します。
そして、左右の差を感じてみてください。
もしも、左肩をやったのなら触れていない右肩と比較してみてください。
左肩が軽くなって逆に右肩が重く感じられませんか?
不思議でしょう?
実は、ただ触れていただけでも、
人間の体はこんなにも変化が表れるのです。
揉んでいませんよね?
- 【実験2】揉むことによる副作用を体験
では、次です・・・
普段よくやっている感じで「グイグイ」と押したり揉んだりしてみてください。
その間は気持ちいいですよね?
ペアを組んでいる場合は「もっと~♪」と言いたくなるかもしれません(笑)
でもでも、、、
その押したり揉んだりした後の感覚が大事なんです!
揉んだ後の感覚は、実験1でやった時の感覚と比べて
どうでしょう?後を引くような違和感を感じませんか?
なんか、もっと揉みたいなぁ、とさえ思いませんか?
これこそ「揉み返し」なのです。
つまり、「押す」「揉む」「叩く」という刺激は強すぎる
ということなんです。
実験ではありますが、揉み返しになってしまいました。
ただ、軽度でありますので、実験1と同様に
揉んだ部分に優しく手を触れておけば回復します。
以上が簡単な実験です。
- おわかりいただけましたか?
何の気なしに「押したり」「揉んだり」「叩いたり」した行為で
簡単に揉み返しが起こりました。
では体の中では、どのような反応が起きていたのかというと・・・
外部からの強い刺激
↓
無意識は攻撃されたと判断
↓
体を守るために筋肉を硬直させた
↓
からだ全体の緊張を増大させた
ということが起こっていたのです。
どんなに
「揉みが足りないんだよ。もっと揉んでよ~」と
思っていたとしても、実は体の意識はそれを全く拒否しているのです。
その結果、筋肉は揉む前よりも筋繊維に乱れが生じ、疲労物質を発生させ、
柔らかくなるどころか、
1.揉み返しが起こる
↓
2.もっと筋肉が硬くなる
↓
3.さらに強い刺激を求めるようになる
↓
4.・・・
という悪循環に陥ってしまいます。
これが、定期的にメンテナンスのつもりで体を揉んでいる人ほど
筋肉が硬くなるメカニズムです。
では、
実験1のように優しくふれるだけで、あれだけ結果を出せたのは、、、
優しい刺激だからこそ、
体の意識がその刺激をそのまま受け入れた
という、驚きの新事実があったからなのです。
ただし、あることを忘れてしまうと・・・