はじめての痛み(腰痛)との出会い
私は中学・高校時代は、バスケットに没頭していましたが、高校2年生のときに突然、原因不明の腰痛に襲われました。
一時は立って歩けないほどの痛みを経験しました。近所の整骨院やスポーツ整形外科に通いましたが、有効な治療方法がなく、治療⇒再発を繰り返し、選手に復帰できずにとても悔しい思いをしたのを覚えています。
当時の治療
初めは腰の牽引のために整骨院に通いました。
しかし、状態があまり良くならなかったためスポーツ整形外科を紹介され、そちらに通うことになりました。
そこで撮ったレントゲンでは異常がほぼなく(骨に少し傷があるかもしれないとは言われた)、おそらく筋力不足とアンバランスが原因だろうとの診断でした。
そのため病院にあるリハビリ施設でストレッチとトレーニングのメニューをいただくことになりました。全部やると約4時間ほどかかるメニューです。
それをほぼ毎日実践した結果、「一向に痛みがなくならない」という経験をしました。
※このことが直接、整体師を目指した理由ではないのですが、心のどこかにずっと引っかかっていたのだと思います。
大学での研究で初めて人間の骨格について学ぶ
大学では膨大なデータから役に立ちそうなルールを抽出する研究をテーマにしている研究室に入りました。
そのテーマであればどんな研究をしてもよかったので、面白そうだと思った「人間のアニメーションを自動生成する研究」を行うことにしました。
よりリアルな人間の動作を模索していく際に、初めて人間の「解剖学」を勉強することになりました。
就職はシステムエンジニアに
大学院修了後は、研究とは全く関係のないシステムエンジニアの仕事に就きました。
当時のシステムエンジニアの仕事はとても過酷で、体や心を壊してしまって出社できなくなっていく先輩方をたくさん目の当たりにしました。
※大変な仕事についてしまったなとは思いましたが、個人的には仕事がとても楽しく、そのこと自体が「整体師になろう」と思う理由にはなりませんでした。
整体師になろうと思ったきっかけ
私が勤務していた会社は社員の育成に力を入れていて、社内研修や社外研修を積極的に受講させてくれました。
そしてその時に受けた社外研修が私の進路を大きく変えることとなりました。
たしか「自分の人生を本気で考える」といった内容だったと思います。
その研修の中で出た2つの課題が私の中にずっと引っかかっていました。
- あなたの人生があと1週間だとしたら何をしますか?
- お金と時間と能力がありあまるほどあったなら、あなたは何をしますか?
1つ目の質問の答えが、あまりにも今の生活(仕事)と関係のない内容だった上に多くの人と関わりたい願望が表れていたので「この仕事をずっと続けていくべきではないのではないか?もっと直接的に人と関わる仕事に就きたいんだな」と思うようになりました。
また2つ目の質問で現状の能力や金銭的理由、時間的理由によって自分の可能性の幅を狭めていることに気づき、それを取っ払って考えてみる、ということができるようになりました。
また当時の自分の本棚を見渡すとシステム関連の書籍が1割、健康や心や体に関する書籍が8割、その他1割という状況でした。このことから「健康にかかわる仕事がしたいんだ」と自覚するようになりました。
本当によくなる治療法との出会い
自分の想いに気づいてからは、
- 実用的な整体の技術を身に着けること
- できれば雇われるのではなく自分でお店を持つこと
を目標に迷いなく進んでいくことができました。
ただし、「実用的な技術」というのが全く知らない世界であったため、どこでどのように学べばいいのかが見当もつかず苦労しました。
考えてもわからないため手当たり次第に学校に通うという手段をとりました。
4つの学校に通い、学校直営店で働いたりもしたのですが、これといったものに出会うことはありませんでした。
「治る技術なんて本当はないのではないか?」とあきらめかけたのですが、どこかの治療院にはきっとヒントがあるはずだと思い、評判のよさそうな治療院を片っ端からまわりました。そして何件かまわったときに、1つの衝撃的な治療法に出会いました。
当時、腕を上にあげると肩に痛みが出ていたのですが、その治療院では15分ほどの治療ですっと痛みが消えました。
しかも多くの治療院で受けた肩をもんだり、骨盤をゴキっとしたりせずにです。
これだ!と思ったので、その先生に感動を伝え、自分が治療家になりたい旨を話しました。
そして、どうすればあなたのようになれますか?と尋ねたところ快く指導いただき、無事にその技術を学ぶことができました。
開院~現在
2010年の1月に無事に開院し10年以上が経過しました。
一通りの技術を身に付けた(といわれる状態になった)後も、多くの神の手と呼ばれる先生方に教えを乞いながら、施術の精度を向上させてきました。
おかげさまで今では、やりたいことをやりながら多くの方に喜んでいただけるというとても贅沢な生活を送ることができています。
とはいっても、まだまだ修行が足りないとの自覚もあるため、おそらく終わることのない技術の研究と追及をこれからも楽しみながら続けていきたいです。
プロフィール
北海道大学大学院修了後、大手電機メーカに勤める一方、整体・治療について独学およびスクール通学にて学ぶ。
その後、東京の整体院に勤務し約2年で院長に。そこでのべ5000人以上の患者さんと関わり、多くの方が対症療法(その場しのぎの対処)で根本解決できていないことを目の当たりにする。
一方、整体で健康を取り戻していく人々ともたくさん出会う。
大好きな札幌の皆さんに本当の健康(自立した健康)になっていただきたいという想いから、札幌に戻り「からだリセット整体院さっぽろ」を開業する。
施術で痛みがよくなった後のケアに力を入れており、自宅でできる様々な自己メンテナンス法を提案している。
「自分の体に自信を持てるようになった!」「正しくケアすることで壊れにくい体に変われるんだとわかった!」といった患者さん声が急増中。