首こり肩こりがひどくて飛行機にも乗れなくなっていた
首を左右に動かすだけで首の付け根に痛みが走る。重い買い物袋を持ったりリュックを背負うと、首から肩が張って吐き気がしてくる。手を力いっぱい握ることができない。そして飛行機に乗ると首や肩がガチガチになって気分が悪くなるため、ここ何年も乗れていない――。
そんな深刻な症状を4〜5年にわたって抱えながら、美容師として毎日立ち仕事を続けてこられた40代の女性が来院されました。お客さんに当院を勧めていただき、「もしかしたら変わるかもしれない」という思いで来てくださったといいます。
来院までの経緯と対処方法
症状が出はじめたのは4〜5年前のこと。病院を受診したところ「軽い頚椎ヘルニア(けいついへるにあ)」と診断されました。その後、牽引(けんいん)治療や湿布、痛み止めなどを試しましたが、いずれも効果は感じられなかったといいます。
マッサージにも通ったことがありましたが、施術後に逆に気分が悪くなることがあってから、それ以来足が向かなくなってしまったとのこと。「何をやっても良くならない」という思いを抱えながら、長い年月をやり過ごしてこられたのです。
当院での原因の判断と施術内容
来院時の状態を確認したところ、症状はかなり複合的でした。首の左右への可動域はわずか10度ほどで、それ以上動かすと首から背中にかけて強い痛みが出ます。腹斜筋(ふくしゃきん)は触れるだけで激痛。背筋は首の動作に合わせて正しく動いておらず、呼吸もとても浅い状態でした。上腕・前腕も張っており、手根骨(しゅこんこつ)のゆがみも大きく見られました。
- 横隔膜(おうかくまく)の強い緊張が呼吸を浅くし、首・肩への負担を増大させていた
- 腹斜筋の過緊張により体幹が固まり、背筋や首の動きが連動できていなかった
- 上腕・前腕の張りと手根骨のゆがみが、握力低下に関与していた
初回は来院するだけでも精一杯の状態でしたので、無理をせず慎重に進めることを最優先にしました。施術すべき箇所は多くありましたが、まずは横隔膜をゆっくりと緩めることからスタート。呼吸が少し戻ってきたところで、背筋や腹斜筋も少しずつほぐし、首の可動域を少しずつ広げていきました。
腕への施術は2回目以降から開始しました。上腕・前腕・肋間筋(ろっかんきん)を緩めていくことで、徐々に手をしっかり握れるようになっていきました。首と肩については、2回目以降も引き続き横隔膜を中心に緩める施術を継続しています。
施術のペースは、最初の3週間は週に1回、その後は2週間に1回のペースで現在も継続中です。
経過と現在の状態
2回目の来院時に「久しぶりに楽に過ごせた」とご報告いただきました。施術を重ねるごとに症状は少しずつ改善していき、リュックを背負っても肩が張らなくなったとのことです。
そして連休中に、何年もの間あきらめていた飛行機に乗ることができ、体調を崩さずに過ごせたという嬉しいご報告をいただきました。長年「もう飛行機は無理だ」と思い込んでいたものが、体の状態が変わることで解消されたのです。
まとめ――長年の首・肩の症状に悩んでいる方へ
首や肩の症状が長年続いている場合、その根本原因が首や肩そのものにないことがあります。今回の症例のように、横隔膜の緊張や腹斜筋・背筋の連動不全が積み重なることで、首や肩への負担が慢性的にかかり続けているケースは少なくありません。
牽引やマッサージで改善しなかった方、重いものを持つたびに気分が悪くなる方、手に力が入りにくいと感じている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。体全体の状態をしっかり確認したうえで、あなたに合ったペースでケアを進めていきます。
「病院でも改善しなかった」「マッサージをすると逆に気分が悪くなる」という方も、ぜひ一度当院にご相談ください。長年の首・肩の悩みも、根本からアプローチすることで変化が出るケースがあります。あなたの体の状態をしっかり確認したうえで、あなたに合ったケアをご提案いたします。

