腰椎ヘルニアと診断され、2か月リハビリを続けても改善しなかった
- 座った姿勢でかかとを床につけたまま左ひざを伸ばすと、左腰から太ももにかけて痛みが走る
- 寝返りを打つたびに痛みが出る
- 座った状態から立ち上がろうとすると痛い
そんな症状が3か月前から突然現れ、日常生活の基本的な動作のたびに痛みを感じている20代の女性が来院されました。
在宅ワークが多く、一日中座っている時間が長い生活スタイルでした。
来院までの経緯と対処方法
症状が出て1か月が過ぎたころ、あまりに痛みが治まらないため病院を受診したところ、腰椎ヘルニアと診断されたそうです。「手術が必要なほどではない」とのことで、週3日のリハビリに2か月間通い続けたそうです。リハビリの内容はお尻周りのマッサージと太ももの裏を伸ばすようなストレッチ等を行ったようでしたが、痛みに変化はほとんど感じられなかったとのことでした。
「このまま続けていても良くならないのではないか」という不安を抱えていたところ、友人のすすめもあり当院にご相談くださいました。
当院での原因の判断と施術内容
来院時に動作を確認しながら原因を探りました。
- 座って膝を伸ばす動作の痛み(動き出しから):腸骨筋(ちょうこつきん)の疲労が原因と判断
- 座って膝を伸ばし切るときの痛み:中臀筋(ちゅうでんきん)および梨状筋(りじょうきん)の疲労も関与していることを確認
- 立ち上がり時の痛み:中臀筋・梨状筋の動きをサポートすることで改善を確認
- 寝返り時の痛み:上記の筋肉が緩んだあとに大腰筋(だいようきん)を緩めることで改善
施術は段階的に進めました。
- (ステップ1)座って膝を伸ばす動作で痛みの原因となっている筋肉を緩め、楽に膝が伸ばせることを目指す
- (ステップ2)立ち上がる動作の痛みを軽減させる
- (ステップ3)仰向けでの股関節の可動域を広げる
- (ステップ4)股関節と骨盤を連動させて動かせるよう腸骨筋とハムストリングスの動きを整える
- (ステップ5)寝返り時の痛みを取り除く
初回施術はステップ1まで行いました。それでも「とても楽になった!」とおっしゃっていただきました。2回目以降は慎重にステップを進め、5回目の施術で無事にステップ5まで到達しました。6回目以降は、日常生活の中で痛みが出た動作にフォーカスを当てながら施術を続けました。
施術と並行して、生活習慣についても確認しました。在宅ワーク中にドーナツ型の骨盤矯正クッションを使っていることがわかりましたが、体の状態に合っていない可能性があったため、一時的に使用をやめてもらいました。すると施術後に痛みが戻るまでの時間がのび、回復がすすみました。また、やわらかいソファでくつろぐ時間が長いこともわかったため、その時間を少し減らしてもらうようにもお伝えしていました。
経過と現在の状態
初回施術後、座った姿勢だけで終わったにもかかわらず楽になったようでした。2回目の来院時には痛みの強さが初回より減っており、施術も仰向けでの施術まで進むことができました。5回目の施術後には日常生活の動作でほぼ痛みが出ない状態になりました。
6回目からは良い状態をキープできるよう、自分で腸骨筋を緩めるような自己メンテナンスの割合を増やしてもらいました。施術開始から3か月後にはかなり良い状態をキープできるようになってきました。現在では、月に1回のペースでメンテナンスに通っていただいていますが、初めに来られた時と比べると別の人のようにスムーズに動けています。
まとめ――腰椎ヘルニアと診断されてもリハビリで改善しない方へ
「腰椎ヘルニアと言われ、リハビリを続けているけれど良くならない」という方は、痛みの原因が腰椎そのものではなく、腸骨筋・中臀筋・梨状筋・大腰筋といった股関節まわりや骨盤内の筋肉にある可能性があります。
また、普段使っているクッションや座り方の習慣が知らないうちに症状を長引かせていることもあります。
リハビリを続けても改善しない、座るたびに腰やお尻、太ももが痛いという方はぜひ一度当院にご相談ください。体の動きを丁寧に確認したうえで、あなたに合った施術を進めていきます。
「腰椎ヘルニアと言われたのにリハビリで良くならない」「座るたびに腰や太ももが痛い」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。痛みの根本原因を確認したうえで、段階的に施術を進めていきます。

