じっとしていても肩がジンジンして夜中に目が覚める
半年前、後ろのものを取ろうとしたときに右肩に痛みが出はじめました。「そのうち治るだろう」と思いながらも、徐々に悪化していき、やがてじっとしていても肩がジンジンと痛むようになりました。夜中に痛みで目が覚めるほどになり、毎日の生活に支障が出ていた70代の主婦の方が来院されました。
来院までの経緯と対処方法
病院を受診して湿布と痛み止めを処方してもらい、対処していたとのことでした。しかし徐々に痛み止めが効きにくくなってきており、「飲んでも前ほど楽にならない」という状態が続いていたといいます。
当院での原因の判断と施術内容
来院時に肩と体全体の状態を確認したところ、2つの症状それぞれに異なる原因があることがわかりました。
- じっとしていても出る痛みの原因:右の肋間筋(ろっかんきん)と横隔膜(おうかくまく)の緊張が強く、肩甲骨まわりの筋肉まで呼吸を補助するために働き続けていた。肋間筋を緩めることで肩甲骨まわりの過緊張が和らぎ、横隔膜を緩めることで呼吸が深くなった。これにより安静時の肩への負担が減少し、じっとしているときの痛みが軽減した
- 後ろに手を伸ばすときの痛みの原因:腹斜筋(ふくしゃきん)の緊張が強く、体をひねる動作がスムーズにできない状態だった。体がひねりにくい状態で肩を後ろに回していたため、肩関節に余分な負担がかかっていた。腹斜筋を緩めることで体のひねりがスムーズになり、肩への負担が軽減して痛みも減っていった
初回の施術では、痛み止めによって「痛みによる自然なブレーキ」が弱まり、動かすべきでない範囲まで動かしてしまっていたことをお伝えしました。痛み止めの効きも感じにくくなっていたこともあり、ご本人の判断で必要最低限に抑えることになりました。
2回目の施術では、痛み止めを飲まずに来院されたことで、体本来の「痛み」を手がかりに原因と思われる筋肉をより正確に特定できるようになり、施術の精度が上がりました。あわせて、じっとしていて痛みが出たときにご自身で肋間筋を緩める方法もお伝えしました。それまで痛み止めを飲んでいた場面を、セルフケアで乗り越えられるようになっていったことが、平均的な肩の痛みの症例と比べて回復が早まった要因のひとつと考えています。
経過と現在の状態
週1回のペースで施術を続け、6回目の施術のころには夜中に痛みで目が覚めることはなくなりました。日常生活の動作でもほぼ痛みや動かす怖さを感じなくなったとのことで、7回目からは施術間隔を2週間に広げることにしました。
まとめ――肩の痛みが長引いている方へ
「じっとしていても肩が痛い」「夜中に痛みで目が覚める」という症状は、肩そのものだけでなく、肋間筋・横隔膜・腹斜筋といった肩から離れた部位の緊張が原因になっているケースがあります。
また、痛み止めを長期間飲み続けることで、体本来の「痛み」というサインが見えにくくなり、回復が遅れてしまうことがあります。痛み止めが効きにくくなってきた、飲み続けているのに改善しないという方は、ぜひ一度当院にご相談ください。体全体の状態を丁寧に確認したうえで、あなたに合った施術を進めていきます。
「肩の痛みが続いていて夜も眠れない」「痛み止めが効かなくなってきた」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。肩だけでなく体全体の状態を確認したうえで、根本からアプローチしていきます。

