腕を上げ切る直前に肩が引っかかる感じがする
右腕を前から上げていくと、上げ切る少し手前のところで「引っかかる感じ」がして痛みが出る。1週間ほど前から続いているこの症状を抱えた30代の会社員女性が来院されました。
日常生活の中で腕を頭より上に持ち上げる動作のたびに引っかかりを感じ、何度やっても同じ場所で止まるような感覚が続いていたとのことでした。
来院までの経緯と対処方法
「運動不足かな」と思い、気が向いたときに腕をぐるぐると回すようにしていたそうです。ただ、続けていても症状が良くなるどころか、むしろ少し悪化しているような感覚があったとのことでした。
当院での原因の判断と施術内容
来院時に肩の動きと体全体の状態を確認したところ、肩そのものではなく、別の場所に問題の根本があることがわかりました。
- 骨盤右側まわりの筋肉、特に骨盤背部の腸骨筋(ちょうこつきん)が硬直していた
- この硬直が腕を動かす際の軌道に影響し、腕が本来とは異なるルートで動くことで肩関節に想定外の動きが加わっていた
- その結果、上げ切る直前に引っかかる感覚と痛みが生じていた
- 加えて、体全体にゆがみがあった(右胸と左骨盤が前に出ており、右足全体に力が入っている状態)
施術では、まず骨盤背部の腸骨筋を緩めていくことに集中しました。すると、腸骨筋が緩んだだけで肩の引っかかりがほぼなくなりました。
続いて、体全体のゆがみ(右胸・左骨盤の前傾、右足全体への余分な力)も整えました。どの部位の緊張が腸骨筋の硬直につながっているかを特定することは難しいケースでしたが、こうした場合はゆがみのある部分をすべて整えることで、根本からのアプローチを試みます。
骨盤の深部に緊張が多い状態だったため、セルフケアとしてぬるめのお湯(38〜40℃程度)に20分程度ゆっくりつかる入浴をお勧めしました。深部の筋肉ほど熱が届くのに時間がかかるため、湯船にしっかりつかることが効果的です。
経過と現在の状態
初回の施術で肩の引っかかりはほぼなくなりました。ただし体のゆがみは残っていたため、1週間後・2週間後と施術を続けました。回を重ねるごとにゆがみの程度は小さくなっており、現在は3週間に1回のペースで継続しています。
まとめ――腕を上げると肩が引っかかる方へ
「腕を上げ切る直前に肩が引っかかる」「ある角度でだけ痛みや違和感が出る」という症状は、肩そのものではなく骨盤まわりの筋肉が原因になっているケースがあります。今回のように、腸骨筋の硬直が腕の動きの軌道に影響し、肩関節に余分なストレスを与えていることがあります。
肩を動かして悪化するようなら、腕回しなどの自己流ケアはいったんやめて、体全体の状態を確認することをおすすめします。肩の引っかかりや痛みが気になっている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。肩だけでなく体全体の状態を確認したうえで、あなたに合った施術を進めていきます。
「腕を上げると途中で引っかかって痛い」「肩の違和感がなかなか取れない」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。肩だけでなく骨盤まわりも含めて体全体の状態を確認したうえで、根本からアプローチしていきます。

