赤ちゃんを抱っこすると手首が痛む(腱鞘炎)

赤ちゃんを抱っこする写真

赤ちゃんを抱っこすると手首が痛む――育児中の腱鞘炎の原因と整体でできること

■ 赤ちゃんを抱っこすると手首が痛むという悩み

抱っこするたびに手首がズキッと痛む。親指の付け根あたりが腫れていて、哺乳瓶のふたを開けるだけでも痛い。赤ちゃんが泣くたびに抱き上げなければならないのに、手首が痛くて思い切り抱っこできない――育児中のお母さん(お父さん)からよくうかがうお悩みです。

いわゆる「育児中の腱鞘炎」は、一人目の産後から数か月の間に発症することが多く、ひどくなると日常のあらゆる動作が辛くなります。早めにケアに取り組むことが大切です。

■ そのとき体に起こっていること

赤ちゃんを抱き上げる動作では、しっかり抱きかかえようと小指側で体を支えようとします。抱っこの間中ずっと小指の付け根から手首にかけて力を入れ続けることで、その周辺の筋肉に疲労がたまっていきます。

疲労が蓄積すると、小指側での踏ん張りがきかなくなり、かわりに親指をねじって動かすようになります。この「親指をねじる」動作を繰り返すことで、親指の付け根に痛みが生じてきます。さらにその状態を放置すると、手首の腱鞘(けんしょう)が炎症を起こして腫れ、腱の滑りが悪くなり、抱っこをしていないときでも動かすたびに痛みが出るようになります。

なお、産後はホルモンの影響で腱鞘炎が起きやすくなるとよく言われますが、男性にも同様の症状があらわれること、二人目の育児では症状が出にくいことなどから、当院ではホルモンとの関係は薄いと考えています。

■ 一般的な対処方法

安静にして手首を使わないことが基本ですが、育児中は抱っこをやめるわけにはいかないため、現実的には難しい面があります。湿布や消炎鎮痛剤で炎症をおさえながら、手首のサポーターで負担を減らすのが一般的な対処法です。整形外科ではステロイド注射が行われることもあり、強い炎症には有効ですが、繰り返し打つと腱が弱くなるリスクもあります。

また、痛みが出ている親指側だけにアプローチしても、そもそもの原因である小指側の動作が改善されなければ根本的な解決にはなりません。

■ 整体(からだリセット整体院さっぽろ)でのアプローチ

当院では、育児中の腱鞘炎に対して「なぜその腱鞘に負荷が集中しているのか」という視点で原因を確認するところからはじめます。

多くの場合、痛みが出ている親指側ではなく、小指側の手首から肘にかけての筋肉疲労が根本の原因です。そこで小指側の前腕の筋肉の疲労を丁寧にほぐしながら、小指の付け根から手のひらにかけての細かい筋肉の動きを整えていきます。炎症がある急性期でも、炎症が出ている親指側にはほとんど触れないため、症状を悪化させるリスクはとても低いです。

■ ご自宅でできるセルフケア

前腕の小指側を温める 痛みが強い場合は、前腕の肘に近いあたりをカイロなどで温めます。痛みが比較的弱い場合は、小指の下の手首あたりを温めると効果を感じやすいです。

前腕の小指側ほぐし 反対の手の親指で、痛いほうの前腕(肘から手首の間)の小指側を軽く圧迫しながら、手首と親指をゆっくり曲げ伸ばしします。圧迫する位置を少しずつ変えながら前腕全体を確認してみてください。痛みが出にくくなると感じる箇所が見つかれば、その場所を3回程度。やりすぎは禁物です。痛みに変化がない場合は中止して、まずは安静にしておきましょう。

抱っこの仕方を工夫する 手首だけで赤ちゃんを支えるのではなく、腕全体(特に肘の内側)でしっかり支えることを意識しましょう。抱っこひもやスリングをうまく活用して手首への負担を分散させることも有効です。

育児中の腱鞘炎は「頑張っている証拠」でもありますが、無理をしすぎると悪化して手術が必要になるケースもあります。手首の痛みが続いているときは、ぜひ早めに当院にご相談ください。

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