腕を上げると肩の奥が痛い――その原因と整体でできること
■ 腕を上げると肩の奥が痛いという悩み
シャツを脱ぎ着するときに肩が痛い。洗濯物を干そうと腕を上げたら肩の奥にズキッと痛みが走った。髪をとかすだけで肩が辛い――このような症状に心当たりはありませんか?
「腕を上げると肩の奥が痛い」という症状は四十肩・五十肩としてよく知られていますが、実際には年齢に関係なく起こりえます。また、四十肩・五十肩以外にもいくつかの原因が考えられるため、ご自身の状態を正確に把握することが大切です。
■ そのとき体に起こっていること
腕を上げる動作では、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)の間にある「棘上筋(きょくじょうきん)」「棘下筋(きょくかきん)」「肩甲下筋(けんこうかきん)」「小円筋(しょうえんきん)」という4つの筋肉からなる「ローテーターカフ(回旋筋腱板)」が、上腕骨頭を肩甲骨のくぼみに引きつけながら動きを制御しています。
これらの筋肉のどれかに疲労がたまると、腕を上げるときに上腕骨頭が正しい軌道からはずれ、肩峰(けんぽう)と呼ばれる肩甲骨の突起部分と腱の間で挟まれるような状態(インピンジメント)が起きます。これが「肩の奥の痛み」として感じられます。疲労が長期間続くと、腱板に小さな断裂が生じることもあります。
また、腹斜筋(ふくしゃきん)の疲労が原因となっているケースもよく見られます。腹斜筋が硬くなることで、腕を上げる際にローテーターカフへの負担が必要以上に大きくなるためです。
■ 一般的な対処方法
整形外科でレントゲンやMRIを撮り、腱板の状態や肩関節の炎症を確認します。炎症が強い場合はステロイド注射が有効です。理学療法士によるリハビリで肩関節の可動域を回復させる訓練も行われます。
対処法として「安静にして動かさないこと」は基本的に正しい判断です。ただし「凍結肩(とうけつかた)になるリスクがあるので、多少痛くても動かしたほうがいい」と説明されることもあります。しかし、そもそも肩を傷める動作になっているからこそ痛みが出ているわけですから、痛みを無視して動かし続けるのは危険です。
■ 整体(からだリセット整体院さっぽろ)でのアプローチ
当院では、肩の奥の痛みに対して、ローテーターカフのどの筋肉にどのような疲労が生じているかを中心に、骨盤まわりや肋骨まわりの筋肉も含めて丁寧に確認するところからはじめます。
腕を上げる角度によって、どの筋肉が主な原因になっているかはある程度絞り込むことができます。ただし、転倒やぶつかりなど痛みが出たきっかけが明らかな場合は、肩から離れた場所に原因があることもあります。原因と考えられる筋肉が見つかったら、その疲労を取り除きながら、肩甲骨を中心に腕を上げる動作が正しく行えるよう施術します。上腕骨頭が正しい軌道で動けるようになると、腕を上げる際の痛みが軽減し、日常動作が楽になっていく事例が多く見られます。
■ ご自宅でできるセルフケア
入浴 肩まわりは冷えると症状が悪化しやすい部位です。湯船にしっかりつかって肩まで温めてください。入浴中はなるべく肩を動かさず、リラックスして過ごしましょう。
腕圧迫クルクル 痛みの出ていないほうの手で、痛いほうの腕の付け根の内側に親指をかけて腕全体を軽く圧迫します。その状態のまま、肘を固定しながら前腕をゆっくり内側にねじって手のひらを下に向け、次に外側にねじって手のひらを上に向ける動作をくり返します。痛みが出ない範囲で行ってください。じっとしていても肩の奥に重さや詰まりを感じている方は、すっきりする感覚が出てきやすいです。
痛みが出る動作を避ける 痛みが出そうな動作はできる限り避けて生活します。「どこまで動かすと痛いか」を確かめたくなる気持ちはよくわかりますが、そのチェック自体も控えたほうが回復は早まります。
肩の奥の痛みは、適切なケアで改善が期待できます。「四十肩だからしばらく我慢するしかない」とあきらめず、ぜひ一度当院にご相談ください。

