後縦靭帯骨化症の手術後も首の痛みが残り、趣味のゴルフも心配に・・・
何年も前から首の調子が悪く、約2年前に後縦靭帯骨化症の手術を受けた60代の自営業の男性が来院されました。手術後は痛みが多少減ったものの完全には取れず、「手術をした体だから、ある程度は仕方ないもの」と思いながら過ごしていたそうです。
ところが来院の2週間ほど前から、首を少し右に向けようとするだけで首から背中にかけて強い痛みが出るようになりました。趣味のゴルフにも支障が出てきたため、「何とかしてほしい」と来院されました。
来院までの経緯と対処方法
手術後は主治医から湿布と痛み止めを処方されており、痛みが強いときは無理をせず休むように言われていたとのことでした。それに従いながら過ごしていましたが、痛みが完全に取れることはなく、今回の急な悪化をきっかけに当院を訪ねてくださいました。
当院での原因の判断と施術内容
来院時に首の状態を確認すると、骨化の影響で可動域はかなり狭くなっていました。ただ、上下左右のほんのわずかな動きでも痛みが出る状態は、手術の影響だけとは考えにくいと感じました。
- 横隔膜(おうかくまく)がかなり硬くなっており、無意識に力が入り続けて疲労がたまっている状態だった
- 腹斜筋(ふくしゃきん)・腸腰筋(ちょうようきん)も同様に硬くなっており、骨盤の動きに連動した背骨の動きがうまくいっていなかった
- 長年リクライニングで半分横になりながらテレビを見る習慣があり、この姿勢が骨盤・背骨・首に慢性的な負担をかけていた可能性があった
施術は、まず仰向けになる姿勢の確認から始めました。普通に仰向けになることができない状態だったため、枕をかなり高くして対応しましたが、それでも首に違和感があるとのことでした。そこで横隔膜をゆっくりと緩めていくと、枕の高さはそのままでも首の違和感が徐々に和らいでいきました。
さらに、首を左右に少しずつ動かしてもらいながら横隔膜を緩めていくと、振り向く動作での痛みが少しずつ減少していきました。初回の施術は横隔膜を緩めることに集中しました。
2回目以降は、骨盤と背骨が連動して動けるよう骨盤まわりの筋肉を緩める施術を加えていきました。また、テレビを見る姿勢についても、リクライニングをやめてきちんと座るか、完全に横になるかに変えてもらうようお伝えしました。何十年も続けてきた習慣とのことでしたが、快く変えてくださいました。
施術のペースは、仕事の都合で2週間に1回でした。本来はもう少し短い間隔が理想でしたが、それでも着実に変化が出ていきました。
経過と現在の状態
3か月後には、首を左右・上下に動かしたときの痛みが大きく軽減しました。骨化による可動域の狭さはそのままですが、動かせる範囲の中では痛みがほとんど出なくなりました。ゴルフに行っても痛みが出なかったとのことで、とても喜んでいただけました。
まとめ――手術後も首の痛みが残っている方へ
「手術をしたのだからある程度は仕方ない」と思って我慢し続けている方は少なくありません。ただ、手術による影響とは別に、横隔膜・腹斜筋・腸腰筋といった体幹の筋肉の疲労が痛みを上乗せしているケースがあります。また、長年の姿勢のクセが知らないうちに首や背骨への負担を増やしていることもあります。
手術後に首や背中の痛みが残っている方、ゴルフや日常の動作で首の痛みが気になる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。体全体の状態を丁寧に確認したうえで、あなたに合った施術を進めていきます。
「手術後も首の痛みが取れない」「首を動かすたびに痛みが出る」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。手術の影響だけでなく、体全体の筋肉の状態を確認したうえで、できることから丁寧に進めていきます。

