9年来の股関節の痛み、登山までに何とかしたい
歩いているとき、特に歩き始めに右股関節の前側に痛みが出る。時々、股関節に力が入りにくい感覚もある。そんな症状が9年前から続いていた60代の女性が来院されました。
2〜3か月前からは腰も痛むようになり、股関節の痛みが出る回数も増えてきていたとのことでした。登山が趣味で、今年9月には規模の少し大きい山に登る予定があり、「そのときまでに何とか改善させたい」という思いで来院されました。
来院までの経緯と対処方法
9年前に症状が出はじめたとき整形外科を受診しましたが、骨には異常がないとの診断でした。その後はストレッチや運動で良くなることもありましたが、基本的には痛みが潜んでいるような状態がずっと続いていたとのことでした。
当院での原因の判断と施術内容
来院時にいくつかの動作を確認したところ、症状ごとに対応する筋肉が見えてきました。
- 立った姿勢で右太ももを持ち上げにくく、頑張って上げようとすると股関節前側に痛みが出る:右腸骨筋(ちょうこつきん)の緊張が関与。緩めることで改善
- 右足にぐっと体重を乗せるときの痛み:右梨状筋(りじょうきん)の緊張が関与。緩めることで改善
- 腰の痛み:腸骨筋・梨状筋の両方を緩めることで改善
- 座って前傾すると股関節前側に痛みが出る:股関節の位置調整を行うことで改善
施術と並行して、日常生活の姿勢についてもいくつかお伝えしました。背筋を伸ばしすぎることで緊張が増えていたため、なるべく背骨はリラックスして過ごすようにお願いしました。また、座っているときに足首を組む習慣があったため、組まないように伝えました。足首を組む姿勢はそれほど影響がないように感じられますが、てこの原理で股関節の付け根に余分な緊張を生んでしまいます。股関節に痛みを出している人はこの癖を持っていることが多い印象です。
経過と現在の状態
週1〜2回のペース(都合が合うときは週2回、それ以外は週1回)で施術を続けました。
初回の施術後から腰痛は良くなっていきました。歩き始めの股関節の痛みは4〜5回目の施術あたりから改善が始まりました。段差を上るときの股関節の痛みは、12cmの段差は4回目でクリア、18cmの段差は6回目でクリアと、段階的に改善していきました。30cmの段差については、まだ少し違和感が残っている状態です。
8回目の施術後には、札幌市西区にある三角山に実際に登られました。股関節の痛みは気にならない程度だったとのことです。ただ、下山途中に転倒しそうになって踏ん張った際に、右ひざに新たな痛みが出てしまいました。こちらは9回目の施術でフォローし、今のところ良好な状態です。
9月の登山に向けて、引き続き施術を継続しています。次回からは施術間隔を10日空けることになりました。
長年の股関節の痛みで悩んでいる方へ
「何年も前から股関節に痛みがあり、骨には異常がないと言われた」という場合、腸骨筋や梨状筋といった筋肉の緊張が原因になっていることがあります。長期間にわたって痛みと付き合ってきた方でも、原因にアプローチすることで改善が見込めるケースは少なくありません。
また、日常生活での何気ない姿勢のクセ(足首を組む、背筋を伸ばしすぎるなど)が、股関節への負担を増やしていることもあります。
登山やスポーツなど目標がある方、長年の股関節や腰の痛みに悩んでいる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。体の状態を丁寧に確認したうえで、あなたの目標に合わせた施術を進めていきます。
「長年股関節の痛みに悩んでいる」「目標の日までに改善させたい」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。体の状態を丁寧に確認したうえで、あなたに合った施術を進めていきます。

