はじめに――歩くたびに股関節が痛み、5メートルも歩けなくなっていた
– 歩いていると右股関節の内側に痛みが出る
– 段差を上ろうとしても右足を高く上げられない
– 仰向けで寝ようとすると右足を伸ばしきる前に股関節の外側が痛む
– 寝返りを打つたびに股関節が痛い
– 立って体を右にひねるだけでも痛みが出る
来院時には、わずか5メートル歩くだけで痛みが出るほど悪化しており、足を15センチ以上上げることも難しい状態でした。半年前には「少し股関節が気になる」程度だったものが、気づけば日常生活のあらゆる動作に支障が出るまでになっていたのです。
来院までの経緯と対処方法
最初のころは「運動不足のせいだろう」と思い、痛みをこらえながらいつもより多めに歩くようにしていたそうです。しかし症状は改善するどころか徐々に悪化していき、逆に歩く距離を減らさざるを得なくなっていきました。
「そろそろ病院に行ったほうがいいかもしれない」と考えていたところ、職場の友人の勧めで当院に来院されることになりました。
当院での原因の判断と施術内容
来院時の状態を確認したところ、複数の筋肉に疲労・緊張が重なっていることがわかりました。
- 腸腰筋(ちょうようきん)の緊張:股関節と腰椎をつなぐ深層の筋肉の疲労
- 内転筋(ないてんきん)の緊張:太ももの内側の筋肉の疲労
- 梨状筋(りじょうきん)の緊張:お尻の深部にある筋肉の疲労
- これらの複合的な疲労により、股関節の骨盤に対する位置・角度が正常でなくなり、動作時に無理のかかる部分が生じていた
- 膝から下が内側にねじれ、かかとが内側に入る姿勢のゆがみも確認された
症状が複合的であったため、いきなり股関節に負担のかかる動作から始めるのではなく、負担の少ない姿勢・動作の痛みを取り除くところから段階的に進めていく方針をとりました。関連する筋肉を緩めながら、以下の順番で丁寧に施術を積み重ねていきました。
- 仰向けで足を痛みなく伸ばせるように
- 仰向けで足を伸ばした状態でつま先を左右に動かせるように
- 仰向けで膝を立てた状態で足を内側に倒せるように
- 仰向けで膝を立てた状態で足を外側に倒せるように
- 仰向けで膝を伸ばした状態で足を上げられるように
- 仰向けで膝を立てた状態から太ももをお腹に近づける動作ができるように
- 寝返りを自由に打てるように
- ゆっくり自力で立ち上がって背筋を伸ばせるように
- その場で足踏みしても痛みがないように
- 平地をゆっくり短い距離、痛みなく歩けるように
- 平地を右足が外側の位置で大きな円を描きながら歩けるように
- 平地を右足が内側の位置で大きな円を描きながら歩けるように
- 12センチの段差を右足から上がっても痛みが出ないように
- 18センチの段差を右足から上がっても痛みが出ないように
- 30センチの段差を右足から上がっても痛みが出ないように
施術は週に2回のペースで行い、半年間継続していただきました。
経過と現在の状態
施術開始から半年後、日常生活は痛みなく過ごせるようになりました。地下鉄の階段の上り下りも、2時間のショッピングも、痛みを気にすることなくできるようになったとのことです。
来院時には5メートルも歩けなかった状態から、ここまで回復されたことに、ご本人も「途中は諦めかけたけど、続けてよかった」と話してくださいました。
まとめ――股関節の痛みで動けなくなってきた方へ
「歩くたびに股関節が痛い」「足が上がらなくなってきた」「寝返りさえ痛くてつらい」――こうした症状が重なっている場合、腸腰筋・内転筋・梨状筋といった複数の筋肉に疲労が蓄積し、股関節の動きそのものが崩れてきている可能性があります。
痛みをこらえて無理に動かすことは症状の悪化につながることがあります。一方で、適切な順序で丁寧にアプローチすれば、たとえ来院時に5メートルしか歩けない状態であっても、日常生活を取り戻せる可能性は十分にあります。
「もう手術しかないかもしれない」「このまま歩けなくなってしまうのではないか」と不安に感じている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの体の状態と動きをしっかり確認したうえで、あなたのペースに合ったケアをご提案いたします。
「股関節が痛くて歩くのがつらい」「足が上がらなくなってきた」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。症状の程度に合わせて段階的にアプローチしていきますので、重症の方でも安心してご来院いただけます。

